どんな時も前向きに
笑顔を忘れず
みんなで乗り越えてゆく

田中 里枝[SCAPA]

音大からファッションの世界へ飛び込んで

ルックの販売職に新卒で入社し、今年で3年目を迎えました。ファッションは、もともと好きでしたが、仕事にしようと思ったのは、本格的に就職を意識した大学3年の頃でした。音楽大学でドラムや太鼓など打楽器を専攻していた私は、「音楽に関わる仕事に就くことが自然なこと」だと思っていましたが、就職活動を進めていくうちに、ファッションに対する想いがあふれ、大好きなマリメッコとイル ビゾンテを扱うルックを受けることに。運よく入社することができ、 [SCAPA]の都内店に配属となりました。

はじめて服をお買い上げいただいた日

それまで、あまり百貨店で買い物をする機会がなったため、路面店ではなく百貨店に入っているお店、しかもメインターゲットが30代・40代が中心という大人のブランドであることに、最初は戸惑いを感じていました。
けれど、「いつでも楽しく接客をしたらいい」と言ってくださる、やさしくおおらかな店長の元、店頭に立った初日から商品を売上げることができたのです。「今日、初めて店頭に立ちました」と、緊張しながら接客する私に、「これが気入ったから買うわ」と自分の祖母位のお客様がお買い上げくださったあの日のことは、今でも忘れません。

お店全体でバランスをとりながら、[SCAPA]を着る

現在は、[SCAPA]の販売員として、とても忙しい毎日を送っています。このブランドは、長年のファンも多く、年配のお客様ほど柄物を上手に着こなされていたり、色の組み合わせが素敵だったりと、勉強になることが非常に多いです。そんな中、まだまだ若い自分が[SCAPA]を着こなすことは、難しい面もいっぱい。先輩たちが着用する洋服はベーシックなデザインや落ち着いた色のものが多く、一番年齢が下の私は、明るい色や柄物を着こなし、お店全体でバランスをとるようにしています。

その場にふさわしい装いのご提案を

結婚式に出席する時など場所にあった装いを求めていらっしゃるお客様も多いので、日頃から上下セットにした組み合わせを考えるようにしています。たとえば、美術館に行かれるというお客様には、「こんな組み合わせがおすすめですよ」と、さまざまなパターンをご提案。店頭で自分自身が着る服も、アクセサリーや髪型、靴などトータルでどうまとめると素敵に見えるか、お客様にご参考にしていただけたらと思いながら、全身をコーディネイトするようにしています。

日々、小さな努力を積み重ねて

店頭に立った初日こそ売上げを上げることができましたが、販売員となって2年間は、なかなか個人の売上目標を達成することができませんでした。私個人の目標が達成できないということは、お店全体への売上目標にも貢献できていないことになります。落ち込む日々が続くなか、店長に「たいへんな時こそ、上を向いて楽しく接客すること。そうすることが売上にもつながっていくはずだから」と声をかけていただき、これまで何度も気持ちを立て直すことができました。
店頭ではお客様とよりつながりを強くするため、ファッション以外のいろいろな話をして、買い物目的でなくてもご来店いただける雰囲気をつくるよう心がけています。店頭以外でも、お客様にダイレクトメールを書いたり、電話をさしあげたりと、自分の顧客づくりに力を入れました。日々、小さな努力を積み重ねることで、3年目となった今、毎月の個人目標を達成できるようになりました。足を運んでくださる多くのお客様はもちろん、販売員として育ててくださった店長や先輩方々には、いつも感謝の気持ちでいっぱいです。

周りの方々にお返しできるように

どんな時も前向きな気持ちで販売という仕事を楽しくできるのは、悩んでいる時に励ましてくださったり、売上達成を一緒にお祝いをしたり、日々共に働いている先輩や店長のおかげだと思っています。そんな気持ちを少しでも、仕事で返していけたらと思っています。百貨店に入っている店舗は、個人や店舗全体の売上目標のほか、百貨店サイドからの要望も多く、そこが路面店にはない難しさだと思いますが、そんなプレッシャーに負けることなく、たいへんな時こそみんなで笑顔を忘れずに接客し、結果を残していきたいと考えています。
お客様が教えてくださる美術やファッション、さらには人生観に至ることなど、さまざまなお話を自分の糧として、内面もしっかり磨いていくのも目標のひとつ。販売員としても人としても成長することで、お世話になっている周りの方々に、少しでも恩返しができたらいいなと思います。

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